今回の講座は、
曲決めの前にしておくべきことはなにか、を考える
「コンペティション等の選曲について」など
ディスカッション形式で和やかに意見交換でき
とても充実した時間となりました。

選曲については、生徒一人一人の長所や特徴、手の大きさ、音楽の好み、ご家庭で聴いている
音楽、所有楽器、そして目指す目標などを、普段のコミュニケーションを通して丁寧に把握する
ことの大切さを改めて感じました。
これは発表会やグレードテストの選曲にも通じるところです。

講師自身も日頃から幅広いジャンルの音楽に触れ、楽曲についての知識のアップデートと、
生徒が弾きやすいようにアレンジする力を磨く必要性を再認識しました。

また「レッスンの中で耳を開かせていく」という言葉が印象的で、
早速レッスンの中で実践してみました。
生徒が「自分の望む音を思い浮かべてから弾く」ことで耳の意識が高まり
音色の濃淡や繊細な響きが大きく変化することを実感しました。
こうした体験は表現力を育てるうえでとても大切だと思います。
一方、家庭の楽器環境によって表現の幅が左右される状況もあります。
電子ピアノは便利で扱いやすい反面、アコースティックピアノのような色彩の変化や
ペダルによる響きの広がりを再現しきれないことがあります。
生徒の伸び代が楽器によって狭められていないかを丁寧に見極めることが大切だと感じました。
“ピアノは家での練習が8割”と言われる中、選曲・レッスン・楽器環境はすべて繋がっており、
生徒の成長を支えるために講師ができることはたくさんあると改めて気づかされた講座でした。
声楽・ボイトレ・ピアノ講師
伊藤栄子