第12回青い鳥コンペティション入賞者を発表します。
※複数者同賞の場合は演奏番号順に表記しています。
キッズヴォーカル部門
金賞:竹谷咲葵さん(年長)
銀賞:萩野紗那さん(年中)
原内佐さん(年中)
銅賞:橋本花音さん(年中)
審査員特別賞:石澤永渚さん(年長)
ビューティフルボイス賞:宮武凜さん(年中)
<講評>
金賞:竹谷咲葵さん
圧倒的な力量で、幼児の部門でしたが素晴らしい弾き歌いを聴かせてくださいました。今後の演奏が楽しみです。
銀賞:萩野紗那さん
とても和声感がいいと思いました。和声を感じて歌っていることで、人の心を動かせる歌になっていました。
銀賞:原内佐さん
年中さんとは思えないしっかりした歌でした。音程感もよく、言葉も歌も聴くものの心に伝わってきました。
銅賞:橋本花音さん
素直で澄んだ歌声は会場にいる人々の心に残りました。ナチュラルかつ堂々とした歌でした。
<キッズヴォーカル部門 総評>
年少さんから年長さんまでの生徒さん対象のキッズヴォーカル部門では、まずピアノの音と自分の声の両方を同時によく聴いて歌うことがよい演奏のために必要です。入賞された方々は皆さんそこがよくできていました。
金賞の竹谷咲葵さんは弾き歌いでしたのでご自分の声とピアノの音、両方への耳の使い方は素晴らしかったですし、銀賞銅賞の方々も和声をよく聴いてくださっていました。
ヴォーカル部門
金賞:島村伊吹樹さん(小2)
銀賞:島村瀬乃香さん(小4)
銅賞:石川栞奈さん(中1)
審査員特別賞:伊藤百合子さん(小2)
山川愛菜さん(小5)
ビューティフルヴォイス賞:山口瑞穂さん(小2)
グッドアンサンブル賞:矢木希果さん(小4)
ベストポップス賞:澁谷碧偉さん(小3)
グッドビート賞:湖崎美有さん(小3)
社長賞:丸形汐里さん(小4)
<講評>
金賞:島村伊吹樹さん
小2ながら音楽と歌詞の理解が素晴らしく、伊吹樹君だけのこの曲の世界を繰り広げてくださいました。弾き歌いでしたので、ピアノパートの最弱音への耳の使い方は大人も驚くほどで思わず引き込まれました。
銀賞:島村瀬乃香さん
まず感じたのは完成度の高さと個性ある歌い口調の素晴らしさです。大好きな歌に対する想いに溢れていましたね。
銅賞:石川栞奈さん
とても歌唱力のある方です。それだけでなく、歌詞と音楽への没入感と最後の最後まで耳を離さない丁寧さは、会場を静まりかえらせる時間を産み出しました。
<ヴォーカル部門 総評>
過去最多の出場者数でそれぞれの出場者の熱い演奏をたくさん聴くことができました。皆さんの「本気」の歌は審査員やお客様の心にしっかりと響きました。
また弾き歌いで出場してくれている方も多く、今回のための練習がピアノ演奏にもきっと活かされるのに違いない、と嬉しく聴いておりました。
キッズピアノ部門
金賞:竹谷咲葵さん(年長)
銀賞:該当なし
銅賞:樽井美寿希さん(年長)
審査員特別賞:高尾采叶さん(年中)
<講評>
金賞:竹谷咲葵さん
音の繋げ方、ハモらせ方にセンスがある演奏でした。
良く音を聴いていました。
手首や腕の使い方も自然でした。
銅賞:樽井美寿希さん
曲のタイトルの風景が浮かんでくる演奏でした。
この時期にいろいろ体験して表現ができるようになるといいですね。
音色も素敵でした。
<キッズピアノ部門 総評>
みなさんよく練習されていました。
ホールでのピアノやレッスンでのグランドピアノをどんどん弾いてください。メロディーがよく響くように弾けるようになりますよ。
連弾部門
金賞:該当なし
銀賞:該当なし
銅賞:山川愛菜さん(小5)・宇野佑さん(中2)
審査員特別賞:田村栞さん(小3)・三枝由季さん(小3)
<講評>
銅賞:山川愛菜さん・宇野佑さん
フォーレの曲はとても綺麗ですね。フレーズを大きくまとめられて各フレーズの特徴をよく表現されていました。
1stはユニゾンがよく出てきますがバランスよく、2ndは和音は軽く弾かなければいけませんが色彩感は失わないよう、1stと2ndでの響きを大切にされたらよいと思いました。
<連弾部門 総評>
2人(4手)で一つの音楽を作るお耳が大切です。バランスを良く聴きましょう。それはたくさんの曲を演奏するとだんだん分かってきます。こういう機会があったらチャレンジしてください。
ピアノ部門
金賞:宮本紗寧さん(小6)
寺田陽花さん(中2)
銀賞:向井詩乃さん(小3)
銅賞:山川愛菜さん(小5)
審査員特別賞:福田麻衣さん(小1)
池田優海さん(小2)
島村瀬乃香さん(小4)
杉本蒼空さん(小4)
古川遵さん(中1)
宇野佑さん(中2)
ベヒシュタインサウンド賞:岡本莉穂さん(小1)
ベストポップス賞:中西彩葉さん(小6)
グッドビート賞:山本悠生さん(小5)
社長賞:山本悠生さん(小5)
今回、東京音楽大学准教授の広瀬宣行先生を全ての審査にお招きしました。
ピアノ部門に素晴らしい講評をいただきましたので紹介させていただきます。
〈講評〉
金賞:宮本紗寧さん
ラフマニノフの前奏曲第12番は、絶えず流れる16分音符の中でメロディーを歌わせることがとても難しい曲ですが、宮本さんの演奏は
大変クオリティーの高いものでした。左手で弾く中低音のメロディーの音に深みがあり、右手の16分音符とのバランスも見事でした。途中メロディーが右手に移るところも響きをよく考えていて、ラフマニノフの素晴らしさが十分に表現できていました。さらに経験を積んで頑張ってください。
金賞:寺田陽花さん
このショパンの幻想ポロネーズはショパンのピアノ作品の中でも大曲中の大曲で、かなりのキャリアの持ち主でも演奏は難しい曲ですが、寺田さんは中学生とは思えないほどしっかり曲想を捉えていました。技術面、音楽面共に大変良い取り組みができていると思います。無理の無い自然なタッチで、倍音の響きもよく聴けています。
「間」や「余韻」を大切にしていて聴いている側が引き込まれていきました。
銀賞:向井詩乃さん
まず向井さんの奏でる音色が本当に綺麗でした。ピアノってこうやって弾けば綺麗な音がするんだ、ということを改めて示してくれました。「雨の日のふんすい」は右手で弾く16分音符の粒の中で左手でバスと高音部のメロディーを弾く、という身体のバランスを保つことが難しい曲ですが、その難しさを感じさせない演奏でした。へ長調の柔らかさや転調の美しさも大変よく表現できました。
銅賞:山川愛菜さん
大変表現力溢れる演奏でした。ピアノの演奏から「歌心」が伝わっきたことが素晴らしかったです。このドビュッシーのアラベスク1番では3音符の流れが主体ですが、時折混じってくる8分音符のリズムとのバランスが絶妙でした。ペダルの使い方もとても良く、広い音域を十分に生かしたハーモニー感のある演奏でした。これからも色々な作曲者の曲に挑戦してください。
〈ピアノ部門 総評〉
クラシックあり、ポピュラーありとバラエティに富んだ素敵なプログラムでした。出演者の皆さんはそれぞれ個性を生かして楽しく表現できていました。自然なタッチで綺麗な音色で弾いている人がとても多く、大変良い方向で取り組めていると感じました。会場は響きも良く、ピアノも私自身演奏させて頂き、大変素晴らしい楽器と感じました。ステージでの演奏経験は10回分のレッスン以上の価値があると思います。緊張してしまったせいか、あるいはいつも弾いているピアノと違ったことが原因か、暗譜が飛んでしまった人が何人かいましたが、特に本番が近づいた頃、部分練習と通し練習とのバランスが大切ですね。また左手の音が右手の高い音よりも聴き取りにくいこともあり、左手の音が覚えきれていないために、つかえてしまったり止まってしまうケースが見受けられました。左手のパートを大切にして練習することをお勧め致します。ポピュラーはもちろんのこと、クラシックも「ビート感」を持って楽しんでください。また、コンペティションに出演するにあたり「選曲」ということも大きなポイントになりますね。どうぞ自分に合った曲を探してください。これからも大いに頑張ってください。
広瀬宣行
聴衆賞
竹谷咲葵さん(キッズヴォーカル部門、キッズピアノ部門)
石川栞奈さん(ヴォーカル部門)
山川愛菜さん・宇野佑さん(連弾部門)
鎌倉夏芽さん(ピアノ部門)