ピアノ

ベヒとの出会い。

高松市伏石町 山内聡様

ご購入された機種:「BECHSTEIN A160」

ベヒシュタインの音色を知ることになったのは石本先生宅に置かれてあるベヒシュタインに触れてからである。
第一印象は音を出すのが難しい印象。しかしその日その日のレッスンを終わる度に何かわかったような気になるのである。しかし次のレッスンに臨むとやっぱりこのピアノは弾きにくい、という印象を持つ。そしてレッスンを終わる頃、またしてもわかったような気になるのである。このわかったような気になるのとそのリセットを繰り返すうちに、ベヒシュタインをあやつれるようになったらどんなに素晴らしいだろうという思いに発展していた。それはベヒシュタインを購入するということと同義である。しかし思い切った買い物になる。しかし覚悟を決めた。
もう一つ別の動機がある。僕は右手がジストニアという病気にかかって難しい曲を弾くより簡単といえば語弊があるが僕の右手でも弾ける曲を探しては練習するということをしていた。そこにベヒシュタインと出会うわけである。難易度の低い曲。それをベヒシュタインの音色は深い理解を求めてくる。もっと音色を追求したい音楽を知りたいという気持ちが決壊して、購入に至った。自分の好きなものを深めていくということは幸せである。その幸せを手に入れられるのであれば、高い買い物ではない。
そもそも本当の幸せというものにお金を使うべきである。これからどういうピアノ生活が送れるのかと考えるとワクワクするのである。今の自分にフォーカスするのではなく未来の自分にフォーカスすると、答えは自ずと出てきた。

更新日:2019年4月23日